研究交流計画の目標・概要

癌研究において,近年,特に数理的アプローチの必要性と有効性が強く認識されている.生命科学において,これまでは定量的理論解析のメスが入りにくかった.しかし,数理モデル化や統計的データ解析による数学との協働が,生命動態の解析,最適治療戦略の選択,創薬などの医学・医療を根源的に変えつつある.すでに欧米では,数理的方法による癌研究は有望でホットな融合分野として確立している.これに対し,我が国は応用・組織・人材育成の面で立ち後れている.本課題は,国内の数理腫瘍学研究を開拓している代表者らが教育・研究体制を整備して,海外諸機関と協力して以下の目標を実現するものである:

日本側コーディネーター

氏名 鈴木 貴
SUZUKI TAKASHI

所属機関名 大阪大学基礎工学研究科
Osaka University Graduate School of Enginnering Science

職名 教  授
Professor

参加組織

 日本側参加組織  相手国側参加組織
大阪大学基礎工学研究科
(代表:鈴木貴,教授)

東京大学医科学研究所
(代表:村上善則,教授・所長)

(地独)神奈川県立病院機構 神奈川県立がんセンター
(代表:越川直彦,臨床研究所・がん生物学部・部長
 兼:東京大学医科学研究所・客員教授・ヴァンダービルト
大学医学部 客員准教授)

仏国
INRIA ボルドー南西研究センター
(代表:Clair Poignard 教授)

米国
ヴァンダービルト大学医学部癌システム生物学センター
(代表:Vito Quaranta 教授,所長)

英国
セント・アンドルーズ大学数学学部
(代表:Mark Chaplain 教授)

講義案内

以下の要領で連続講義しますので関心のある方は奮ってご参加ください。 前半ではリュービルの公式を用いて領域の形状に敏感な楕円型境界値問題を解析 し、応用として数理腫瘍学をはじめとする様々な輸送問題のモデリングと新しい シミュレーション法を解説します。後半ではモース理論を用いて定常問題を分析 し、場の理論や統計力学と融合した非線形数学研究の一端を紹介します。

場所: 大阪大学基礎工学研究科I棟 I407
日時: 1月30日(月)から2月3日(金)までの毎日 2限(1030-1200)、3限(1300−1430)、4限(1440−1610)
Title: Collisions, Lagrange Coordinates, and Transient Dynamics

Chapter 1. Liouville's Formulas and Applications
1. Lipschitz domain 2. sectional curvatures 3. convex domains 4. domain perturbations 5. Liouville's theorems 6. free boundary problems
Chapter 2. Methods of Mathematical Oncology
7. multi-scale modeling 8. cell deformation 9. hybrid simulation - fundamental tool 10. angiogenesis
Chapter 3. Particle Collisions and Field Quantization
11. SU(3) Toda systems 12. quantized blowup mechanism 13. improved Trundinger-Moser inequality 14. Lucia's deformation lemma 15. topological deformation and degrees