主専攻は統計が専門なので、主専攻にプラスになることを教えてもらえるのではないかと思い受講しました。このプログラムは5コースありますが、選択必修科目のうち「データ科学特論Ⅰ」と「データ科学特論Ⅱ」が5コース共通ですし、選択科目でも「多変量解析」が3コースにあります。併願が可能なので、すべてのコースを登録しました。また、主専攻の単位にできる科目もあります。それに主専攻に関連ある他研究科の授業を受けてみたいと思っていても、個人でそれを探し出すのはなかなか難しいですが、副プログラムとして組み込まれていると、プログラムを申請するだけで自動的に他研究科の関連する科目が分かり受講することができるメリットがあると思います。 |
それぞれのコースは、着眼点が違うので、一つの話題でも説明の仕方が違うため、理解の仕方が変わってきて、複眼的に物事を捉えることになり面白いです。文系・理系の違いはもちろんあり、機械学習コースは人文社会統計学コースでは扱っていない方法を使っていたり、他にもいろんなデータをいろんな視点から見ていくので考え方が広がりました。 1学期は豊中キャンパスに週に2回通いましたが、負担とは思いませんでした。 |
主専攻では統計学の方法論をやっているので、両立に苦労することはありませんでした。 また理論をやっているので、いろんな分野どれにも共通する内容です。 私は、学部も人間科学で文系受験でしたが、研究室によって文系寄りと理系寄りがあります。インタビュー調査等フィールドワークを主にするところもあれば、私の研究室のように数式とパソコンを中心に扱うところもあります。なにかのエキスパートになりたいと思っていたのでこの研究室を選びました。数学はずっと苦手だったのですが、苦手だからこそやっていたら、だんだん好きになってしまいました。 |
もちろん良い影響がありました。「データ科学特論Ⅱ」は集中講義で、毎回、多方面(外部を含め)の先生が生きた統計を見せてくださり、とても有益でした。テストセンターで働いている講師の方は事例やプログラミングを実際に見せてくださいました。心理学の分野では、例を見せていただきデータを取ってきて分析することを教えていただきました。主専攻は理論が中心なので、応用面というか実際にデータがどう使われているのかという先のことが見えなくなっていたことに気づきました。この授業は5コース共通なので、他研究科の学生はもちろん、阪大外からも大勢受講していました。 研究は、現在のところ、アンケートの分析法についてやっています。例えば、コーヒーのブランド調査において、甘さやコクについての物差しになるものを計算で表せないかということをモデリングしています。また、大量のデータは一気に把握できないので、細分化することについても研究しています。 |
副プログラムを全員が知っているわけではないですが、多くの人が知っていると思います。「データ科学」については、取れなくてもペナルティはないし、主専攻に関係ある他の研究科の授業を教えてくれるのでいいと思います。理系でない人にこそ受けたら価値があると思います。数式を使わない授業もいくつかあります。人間科学研究科の「計量社会学特講」「行動統計科学特講Ⅱ」も数式を使わないで数学を見る目というか大事なところを教えてくれます。文系だからといってまったく数学に触れずに済ますのではなく、文系の人にこそ受けていただきたいと思います。中には数学的にかなり高度な授業もありますが、それも経験のうちで、そういうことを知ることもいいことだと思います。何度も言いますが、ペナルティはないのでチャレンジすることが大事です。 統計検定は、去年ぐらいからできた検定試験で阪大生は無料で受けることができます。年に2回、初夏と秋にあるので、卒業までに受けたいと思っています。 |
統計はいろんな分野で必要なので、どこへでも行けると思えば行けるのですが、統計に直接携わらなくても数字を見る目が養われていて、数字に抵抗がないというのは、アドバンテージになると考えています。文系のマインドを持ち、かつ数字に抵抗がないということを仕事に活かしたいと思っています。 |