「英語で書かれた国内向けの雑誌であってはならない」というのが,
繁桝算男前編集委員長からの引継ぎ事項である.これをモットーに,
日本と世界の行動計量学の発展に大いに寄与する雑誌に発展させたい.
「インパクトのある論文が掲載される」⇒「サイテーションが増える」⇒
「インパクトのある論文の投稿が増える」という好循環を達成することが重要である.
20世紀は分化の時代であり,細かく専門を分割することで専門性を深めていった. 21世紀はその反省がみられ,学際的な領域が発展するだろう.行動計量学は正に 学際性豊かな学問領域であり,21世紀には大きなブレイクスルーが期待される. 欧文誌 Behaviormetrika がその中心的な役割を果たせるよう,編集委員の先生方と 知恵を出し合い,委員会を運営していきたいと考えている. |
近年,多くの分野において国際化が求められています.その中でも学術雑誌の
国際的評価は避けられない情勢です.つい10年程前までは学会誌は学会員への
サービスであるべしというルールがあったようですが,最近は,海外からの投稿数・
論文数,外国人の編集委員数・査読者数,そして,雑誌のインパクトファクターが
問われています.Behaviormetrika は学術振興会の補助を受けていますが,申請書に
はこれらの情報を記入する必要があります.
Behaviormetrika の編集におきましては,繁桝前委員長の時代から Special Issue を 発行するなど,国際的な認知を得られるよう努力をしてまいりました.今回, なおいっそうの国際化を図るため,新刊論文のPDF ファイルを学会のホームページ からダウンロードできるようにしました.雑誌発行から1年間の期間限定です. ホームページの情報検索に引っかかりやすくするため,キーワードに加えて論文の アブストラクトも掲載しています.学術雑誌の国際的認知を高めて,引用件数を 増加させるには,「知ってもらうこと」「読んでもらうこと」が重要です. PDF ファイルの公開はそのための極めて有効な方法と考えています.また, invited paper や review paper の掲載,Special Issue の編纂も行います. 学術雑誌の価値を高めるにはインパクトのある論文を掲載することが第一義的である ことは論を待ちません.学会員のみなさまからのすばらしい論文の投稿を お待ちしています.一回目の査読結果は3ヶ月以内に報告します. なお,Behaviormetrika のホームページのURLは以下のとおりです:
http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/bsj/behaviormetrika_index.html お問合せ等は,狩野裕(編集委員長 kano@hus.osaka-u.ac.jp)までお願いします. |
日本行動計量学会欧文誌編集委員長
狩野 裕 学会員の皆様におかれましては,平素から欧文誌 Behaviormetrika をご愛読くださり,また,日ごろの研究成果の発表の場としてご利用くださりどうもありがとうございます. さて,実は,最新号(Vol.29, No.2)におきまして,131頁と132頁の上下が逆さまに丁合いされていたという乱丁が発生していたことが確認されました.乱丁は印刷した1300冊の約1/3に生じていたものと思われます.会員の皆様にはご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます.タイプミスや落丁・乱丁などには万全を期していたつもりなのですが本当に残念です. 本問題につきまして,以下のように対応させて頂きたいと存じますので,なにとぞご容赦の程よろしくお願い申し上げます.
以上
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日本行動計量学会欧文誌編集委員会
既に皆様、会報、大会の追悼式、マスコミ報道等で、御周知の事と存じますが、林知己夫氏が本年8月6日朝、逝去されました。氏は、日本行動計量学会の創始者として、長年理事長も務められ、その都度その都度、この分野の指針を示され、我々を導いてきて、今日の我々の学会の基盤を固めるのに多大な貢献をされてきました。衷心から氏のご冥福を御祈りいたします。 行動計量欧文誌編集委員会といたしましては、氏を追悼し、特集号の出版を計画しております。但し、氏が飽くまでも常に前向きの姿勢であったことを尊重し、後ろ向きの追悼ではなく、新しい時代を拓く特集号を意図したいと考えています。正確だが小さく縮こまったものではなく、粗削りで多少不正確な部分はあるが多くの意欲ある研究者を刺激し、新たな時代へと繋がる「論」文を期待いたします。勿論、戦後、氏が歩み発展させた「統計数理」、「数量化」、「行動計量」、「データ解析」、「データの科学」等々といった統計哲学を論評し、新たな哲学の指針を示すような論文も期待いたします。つまり、林氏の追悼号といっても、特に制限を設けず、行動計量の原点を再確認(会員名簿2000,p.77の趣意書参照)し、それを踏まえて新しい時代を我々の手で開拓する貢献へ繋がるアイデアの提示を歓迎したいと思います。 本学会の創設時からの会員の皆様から、最近入会の皆様まで、意欲ある投稿を期待いたします。 なお、論文を特集号に投稿したい方は、カバーレターに「追悼特集号に投稿する」と明記してください。特集号へは2003年8月末日までにご投稿ください。投稿論文は通常の査読プロセスを経て掲載となります。本件に関するお問い合わせは編集委員長(狩野, kano@hus.osaka-u.ac.jp)までよろしくお願いいたします。 |