統計数学セミナー
Seminar on Probability and Statistics |
Home : Archive [ 2003 to 04 ] [ 2004 to 05 ] [ 2005 to 06 ] [ 2006 to 07 ] [ 2007 to 08 ] [ 2008 to 09 ] [ 2009 to 10 ] [ 2010 to 11 ] [ 2011 to 12 ] [ 2012 to 13 ] [ 2013 to 14 ] [ 2014 to 15 ] |
Previous Seminar : Next Seminar |
Seminar on Probability and Statistics Wednesday October 29 2008 Tokyo 128 4:20-5:30 pm
マルチスケール・ブートストラップ法による確率値計算とFDR
下平 英寿 / SHIMODAIRA, Hidetoshi 東京工業大学 情報理工学研究科 / Department of Mathematical and Computing Sciences, Tokyo Institute of Technology Abstract ブートストラップ確率はブートストラップ標本において仮説が支持される頻度であり,
その実装の容易さから広く用いられている.たとえば,階層型クラスタリングにおいて得られたクラスタ
が真実かどうかを判断する指標になる.ところが頻度論の不偏検定の立場で見ると,ブートストラップ確率
には無視できないくらい十分に大きいバイアスがあり,それはある種のパラメータ空間において仮説を
あらわす領域の境界の曲率として解釈できることが知られている.本講演ではリサンプリングにおける
データサイズを変化させたときの「スケール変換則」からバイアス補正する手法を紹介する.
曲面のテイラー展開のかわりにフーリエ変換をつかった漸近理論であり,錐のように必ずしもなめらかな曲面
でない場合でも適用できる (Shimodaira 2008).また,スケール変換則のアイデアをベイズ的なFalse
Discovery Rateの計算に応用した最近の結果についても簡単に触れる.
|
Previous Seminar : Next Seminar | Seminar on Probability and Statistics |