ABSTRACT: 離散的確率変数をネットワーク状に結合したベイジアンネットと、
それを用いた確率的な情報処理技術の紹介を行う。ベイジアンネット
のモデル構築は統計データに基づくパラメータ推定と、グラフ構造
の探索アルゴリズムを実行することで自動的に行われ、そのためのソ
フトウェアが産総研で開発されている。また、構築したモデルを用い
て、様々な条件を設定した上での任意の目的変数の確率分布を計算す
る確率推論を実行するアルゴリズムも開発されている。このモデル構
築と確率推論を実行するソフトウェアを用いることで可能となる、ユ
ーザの好みの応じて目的地を案内するカーナビや携帯電話、インタネ
ットでの情報推奨やマーケット分析などの情報処理技術についても紹
介する。