データ科学特論 I



講義基本情報

科目名称データ科学特論 I
単位数2
担当教員内田雅之(世話教員), 狩野 裕, 鈴木讓
開講学期夏学期集中
(2021年8月17日(火)~8月21日(土))
会場 オンライン授業にて実施 (アクセス方法は後日連絡)
受講要件教養統計学を履修または自習した者
単位認定出席とクラス内活動,レポート課題により総合評価

履修方法

  • 大阪大学の大学院生
    • KOANから履修登録をしてください.
    • 履修登録期間:
      基礎工学研究科所属の学生  :4月1日(木)~4月22日(木)
      基礎工学研究科所属以外の学生:4月1日(木)~4月16日(金)13:00
    • 履修登録変更期間:
      基礎工学研究科所属の学生  :5月28日(金)~6月7日(木)
      基礎工学研究科所属以外の学生:6月11日(金) 9:30 ~ 6月17日(木) 16:30
     
  • 大阪府立大学 大学院工学研究科の大学院生
    • 部局間協定により,特別聴講学生として受け入れます.当該授業科目を履修し考査に合格したときに,所定の単位が与えられ,必要に応じて成績証明書が交付されます.単位互換については,所属大学にお問い合わせください.
    • 大阪府立大学 教育推進課 教務グループ(A3棟)工学担当
    • 受講申請期間:上記教務担当にお問合せください
     
  • 同志社大学 大学院文化情報学研究科の大学院生
    • 部局間協定により,特別聴講学生として受け入れます.当該授業科目を履修し考査に合格したときに,所定の単位が与えられ,必要に応じて成績証明書が交付されます.単位互換については,所属大学にお問い合わせください.
    • 受講申請先:同志社大学 文化情報学部 事務室
    • 受講申請期間:上記事務室にお問合せください
     
  • 武庫川女子大学大学院の大学院生
    • 部局間協定により,特別聴講学生として受け入れます.当該授業科目を履修し考査に合格したときに,所定の単位が与えられ,必要に応じて成績証明書が交付されます.単位互換については,所属大学にお問い合わせください.
    • 受講申請先:武庫川女子大学 **
    • 受講申請期間:上記教務担当にお問合せください
     
  • その他の聴講希望者
    • 本講義は公開講義として統計教育に係る教員や他大学大学院生等に公開します.無料で受講できますが単位認定や修了証等はありません.受講人数に制限があります.
    • 公開講義の申込受付は終了しました.

問合せ先

        河村(kawamura@sigmath.es.osaka-u.ac.jp)(@は半角文字に変換してください)
        内田(uchida@sigmath.es.osaka-u.ac.jp)(@は半角文字に変換してください)

講義計画と内容

日程 担当教員講義題目
講義内容
8/17(火)
3限~5限
江口翔一(大阪工業大学,特任講師) 確率過程及び確率過程の統計解析入門(3コマ)

時間の経過とともに変化していく不確実な現象を記述し,理解するためには,確率過程論が重要な道具として利用される.この確率過程を用いたモデル化や解析の手法について,これまでに様々な理論や応用に関する研究が行われている.本講義では,まず確率論および確率過程論の基本的な事項について講義を行う.また,現象をモデル化するためには,モデルの推定・選択が重要となるが,確率過程におけるモデル化の方法として,(疑似)対数尤度関数を用いたモデルの推定手法やモデル選択基準を用いた選択法について紹介する.

8/18(水)
2限~4限
清水泰隆(早稲田大学,教授) 金融・保険リスクと統計学(3コマ)

金融・保険におけるリスク計測では,リスク分布の裾確率の評価が本質的となる.本講義の前半では,代表的なリスク尺度を用いたIIDリスク(確率変数)に対する統計的リスク計測法について概観し,後半では,ブラウン運動や複合ポアソン過程などの確率過程で表現されるダイナミック・リスクに対するリスク計量の基礎を学ぶ.最後に,これらのリスク量の数値計算手法としてモンテカルロ法とその効率的なテクニック(確率過程の重点サンプリング)について,Rを用いた計算例を紹介する.

8/19(木)
2限~4限
吉田朋広(東京大学,教授) 確率過程の統計学の基礎(3コマ)

確率過程の統計学では,時間の経過に伴う変量のランダムな動きの背後にある数学的構造を探求する.この構造の表現は確率論的に様々であるが,それにも関わらず,統計解析の枠組みは多くの場合に共通している.講義では,推測論の統一的な形式が多様な従属系に適用できることを概観する.数学的に厳密な議論は行わないが,確率過程の統計理論のこころが伝われば幸いである.

8/20(金)
3限~5限
増田弘毅(九州大学,教授) レヴィ駆動型モデルの統計(3コマ)

レヴィ過程とは連続時間ノイズ過程である.時間の経過にともなう微小な誤差の累積によって定義される.それはまたより複雑な従属性を表現するための構成要素として,ダイナミックな現象の統計的モデリングにおいて基本的な役割を演じる.本講義では,まずレヴィ過程およびレヴィ駆動型モデルの解析に係る基礎事項・具体例を述べ,続いてそれらの(セミ)パラメトリック統計推測について体系的に概説する.拡散過程モデルの場合と比較してのメリット・デメリットに着目しつつ,レヴィ駆動型の非エルゴード的回帰モデリングについても紹介する.

8/21(土)
3限~5限
鎌谷研吾(統計数理研究所,准教授) ベイズ統計計算(3コマ)

ベイズ統計学の基本から,ベイズ統計計算手法であるギブスサンプリング法,メトロポリス法について,離散および連続時間の確率過程を例にしながら学ぶ.前半では事後分布の考え方と,事後確率や信用区間を始めとする事後分布の利用法など,ベイズ統計学の魅力を紹介する.その魅力は事後確率が実際に計算できてこそ発揮できるから,ベイズ統計学の課題は計算にある.後半では事後分布の近似計算の代表的手法であるギブスサンプリング法とメトロポリス法について学ぶ.

事情により講義内容等を変更する可能性があります. なお,各講義時間は下記の通りです.

 2限 10:30-12:00
 3限 13:30-15:00
 4限 15:10-16:40
 5限 16:50-18:20
大学院等高度副プログラム「データ科学」のHPへ戻る
Google
WWW を検索 サイト内検索
制作:MMDS