データ科学特論 II


経時データ、関数データ、空間データと医療統計への応用


一般受講者の追加募集は終了しました (8月23日)

オンラインでの実施になりました (アクセス方法は後日連絡) (7月7日)

8/29(土)下川先生(和歌山県立医科大学)の講義と9/1(火)瀬谷創先生(神戸大学)の講義の時間帯が入れ替わりになりました (6月16日)。 現在提示の情報が正しい情報です。

講義基本情報

科目名称データ科学特論 II
単位数2
担当教員鈴木 讓(世話教員), 狩野 裕
開講学期夏学期集中
(2020年8月27日(水)〜8月29日(土),8月31日(月)〜9月1日(火)
会場 メディア授業にて実施
受講要件学部1年次レベルの統計学を履修または自習した者
単位認定出席とクラス内活動,レポート課題により総合評価

履修方法

  • 大阪大学の大学院生
    • KOANから履修登録をしてください.
      (基礎工学研究科の登録期間.所属部局の登録期間はこれより短いことがあります)
    • 履修登録期間:4月1日〜4月22日
    • 履修登録変更期間:6月11日〜6月17日
     
  • 大阪府立大学 大学院工学研究科の大学院生
    • 部局間協定により,特別聴講学生として受け入れます.当該授業科目を履修し考査に合格したときに,所定の単位が与えられ,必要に応じて成績証明書が交付されます.単位互換については,所属大学にお問い合わせください.
    • 大阪府立大学 教育推進課 教務グループ(A3棟)工学担当
    • 受講申請期間:上記教務担当にお問合せください
     
  • 同志社大学 大学院文化情報学研究科の大学院生
    • 部局間協定により,特別聴講学生として受け入れます.当該授業科目を履修し考査に合格したときに,所定の単位が与えられ,必要に応じて成績証明書が交付されます.単位互換については,所属大学にお問い合わせください.
    • 受講申請先:同志社大学 文化情報学部 事務室
    • 受講申請期間:上記事務室にお問合せください
     
  • 武庫川女子大学大学院の大学院生
    • 部局間協定により,特別聴講学生として受け入れます.当該授業科目を履修し考査に合格したときに,所定の単位が与えられ,必要に応じて成績証明書が交付されます.単位互換については,所属大学にお問い合わせください.
    • 受講申請先:武庫川女子大学 **
    • 受講申請期間:上記教務担当にお問合せください.
     
  • その他の聴講希望者
    • 本講義は公開講義として統計教育に係る教員や他大学大学院生等に公開します.無料で受講できますが単位認定や修了証等はありません.受講人数に制限があります.
    • 公開講義申込期間: 4月8日〜5月10日 (終了)
    • 受講可否: 5月31日までに連絡します (終了)

問合せ先

        川越(kawagoe@sigmath.es.osaka-u.ac.jp)(@は半角文字に変換してください)
        鈴木(j-suzuki@sigmath.es.osaka-u.ac.jp)(@は半角文字に変換してください)

講義計画と内容

日程 担当教員講義題目
講義内容
8/27(木)
2限〜4限
藤越 康祝(広島大学,名誉教授) 経時データの推測とモデル選択(3コマ)

経時データとは, 複数の対象者について同一の特性を, 時点を変えて, あるいは, 異なる条件のもとでくり返し測定することによって得られるデータのことである. このようなデータに対して, 混合効果分散分析モデル, 成長曲線モデル, 線形混合モデル, 等を用いた分析法が開発されている. まず, これらのモデルと推測法について解説する. 次に、各モデルにおいて, 説明変数の選択が重要となるが, モデル選択規準を用いた選択法について解説する. モデル選択法に関しては, 大標本および高次元漸近的枠組のもとでの一致性について, 最近の発展を概観する.

8/28(金)
3限〜5限
松井秀俊(滋賀大学,准教授) 関数データ解析の概要と実践(3コマ)

各観測が時間の経過に伴い繰り返して計測された形式のデータ(経時データ)は,しばしば観測の欠損や観測時点の不均一性などが原因で古典的な多変量解析手法を直接適用することが困難になる.このような形式のデータに対して関数化処理を施し,得られた関数化データ集合を分析対象とすることで,上記の問題点を解消できる.このような方法は総称して関数データ解析とよばれており,医学や化学などさまざまな分野でその有効性が報告されている.本講義では,はじめに関数データ解析の概要と,経時データを関数化する方法について紹介する.そして,関数データを分析するための方法として,関数データに基づく回帰分析や時系列解析などについて紹介する.

8/29(土)
3限〜5限
瀬谷創(神戸大学,准教授) 空間データのための統計学ー基礎から最前線までー(3コマ)

位置座標を持った空間データの利用が広がっている.空間データのための統計学では,位置によるデータ間の依存性(spatial dependence)を明示的に考慮しなければならないため,特有の技法が必要になる.このような特有の技法は,統計学や計量経済学だけでなく,地理学,鉱物学,生態学といった様々な分野で個別に発展し,今,邂逅のときを迎えている.また,大規模時空間データのための統計手法も盛んに開発されている.本講義では,空間統計学の初歩から始めて,空間回帰モデル,空間予測,そして大規模データへの応用といった最新のトピックについて解説することを予定している.

8/31(月)
3限〜5限
山本倫生(岡山大学,准教授) 関数データに対する多変量解析の基礎 (3コマ)

経時データ解析において,各観測の背後に時間に対して連続的に変化する関数を想定することがある。そのような関数を対象としてデータ解析を行う方法は関数データ解析と呼ばれ,これまでに多くの理論・応用研究が行われている。本講義では,関数データに対する多変量解析の基本的な方法について解説する。まず,関数空間および線形作用素に関する基礎的事項を確認する。続いて,関数データ解析において重要となる平均関数および共分散関数の推定方法について解説する。その後,関数主成分分析および関数正準相関分析など,関数データに対する基本的な多変量解析法について解説する。

9/1(火)
1限〜3限
下川敏雄(和歌山県立医科大学,教授) 医療統計学の最前線:治療効果を推定するための統計的方法(3コマ)

疾患レジストリ・データあるいは大規模臨床研究に関するオープンデータベースの整備が米国を中心に進むなかで,医療ビッグデータの利活用に関するニーズが高まっている.そこでは,「任意の患者に対して最適な治療法は何か(診療の立場)」あるいは「任意の治療法が顕著に有効な患者は何か(研究・創薬の立場)」を明らかにするための統計的方法が必要になる.そのような時流のなかで,治療効果(新治療と標準治療のアウトカムの差)を推定するための統計的方法の開発が進んでいる.本講義では,治療効果を推定するための統計的方法について,臨床試験の場合(治療が共変量と独立)と観察研究(治療が共変量の影響を受ける)の場合に分けて講義する

事情により講義内容等を変更する可能性があります. なお,各講義時間は下記の通りです.

 2限 10:30-12:00
 3限 13:30-15:00
 4限 15:10-16:40
 5限 16:50-18:20
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制作:MMDS