数理科学のプロに質問し放題という贅沢な環境

基礎工学部 数理科学コース 3年

広兼 巳紀雄

※2021年1月現在

受験勉強の仕方

「自分なりの要約」がとても大事です。これは受験だけでなく大学入学以降の学びでも必要とされていると強く感じます。教科書を読み流すだけであったり、問題集をただ解き進めるだけでは十分に知識が整理されずなかなか身に付きません。教科書を読む場合は、重要だと思う部分を抜き出してノートに体系的にまとめ直し、問題集を解く場合は、各分野の問題のパターンや自分の間違いの原因などを分析して整理します。
例えば、私は高校物理の全体像を掴むために各分野ごと自分なりにA4の紙1枚に収まるよう簡潔にまとめました。要約するための勉強によって理解が深まるだけでなく、そのあとに自分の要約だけを見て「教科書の流れを再構成できるか」を定期的に試すことで知識の定着を図ることもできました。

学生生活の満足度

学ぶことがとにかく楽しい。それに尽きます。このような環境を作ってくださった方々に本当に感謝しております。
数理科学コースの学生は実験や講義の課題だけに追われるということがほとんどありません。つまり、自主的な学びの時間をしっかり確保することができます。例えば、私は空いた時間は基本的に数学書を読んでいます。もちろん復習や課題はしますが、講義で扱わなかった内容や講義とはあまり関係がない内容もやります。それぞれが楽しいと感じる学びを自由にすればよいと思います。
また数理科学コースは各学年の人数が15人ほどと少数なので、コース内で仲良くなりやすく、同じ志をもった友人たちと切磋琢磨しながら学んでいけます。いくら学ぶことが楽しいとは言っても、たった一人で黙々とやり続けていると気が滅入ることもありますので、そういった友人の存在は非常に大切です。
さらに学生数に対する教員数の比率が高いので、先生方としっかりコミュニケーションを取ることができます。先生方は数理科学のプロフェッショナルです。もちろんしっかり勉強する必要はありますが、数理科学のプロに質問し放題という贅沢な環境です。

将来について

数理科学コースには、将来への様々な選択肢があることを入学してから知りました。入学以前は「数学を専門にすると将来の選択肢が狭まる」と思い込んでいましたが、全くの間違いでした。しかし、今はどの道を取るかを決めずに、自分ができることをとにかく地道に積み上げていきたいと考えています。

勉強に部活に充実した学生生活が送れます

基礎工学部 数理科学コース 3年

高原 健

※2021年1月現在

受験勉強の仕方

僕が受験勉強で大切にしてきたのは公式など覚える必要のあるものをただ文字情報として丸暗記するだけではなく、自分が覚えやすくかつ使いやすいように内容を理解して覚える。つまり解釈するということが大切です。
確かに丸暗記だけでもそれまでに解いたことのあるような類似の問題は解けるかもしれませんが、少し形式が変われば応用が効かずに解けなくなります。また、僕が合格した世界適塾入試(現 学校推薦型選抜)では、あくまでも個人の感想ですが、公式を理解しているということは前提で、自然現象の中で起こっていることについての説明が求められるように思います。その現象の説明では公式の丸暗記では当然太刀打ちできません。公式とそれを取り巻く環境を把握しておく必要があります。
その様に公式を解釈すると問題が解けるようになるのみならず自然現象も理解することも出来て面白いという一石二鳥になります。

学生生活の満足度

勉強もそれ以外の学生生活も非常に充実しています。
勉強面では線形代数や微積分などあらゆる数学の分野で深いところまで勉強することができます。それはもちろんのこと情報科学についての講義についても履修することができます。数学も情報科学も両方勉強したいという人にお勧めです。また、1学年の人数も少なく同じコース内の友達と仲良くなりやすいです。友人たちとお互いに教えあうことができるという点でも同じコース内の友人を作りやすいというのは大切です。
また僕は教職課程を履修しており、将来中高の数学教員免許を取得しようとしています。自分が中高生だったころには考えつかなかった先生の仕事を学ぶことができています。普段の勉強と教職を両立させることができるということも数理科学コースの良い部分です。
勉強以外の部分では僕は陸上競技部に所属しており400mを専門にしています。少しでも速く走ることが出来るよう日々鍛錬をしております。授業に関する勉強の傍ら部活に打ち込むことが出来ます。

将来について

数理科学コースで学ぶ中で、自分には多くの選択肢があるということに気付きました。将来の職業を何にするかはその時自分が興味のあるものにするとして、その選択の時に選択の幅を残すことが出来るように日々頑張ります。

専門的な知識を求めて高専から進学、広い視野を持ちたい

大学院数理科学領域 博士前期課程 1年

新村 亮介

※2021年1月現在

受験勉強の仕方

私は高専からの進学だったので、受験したのは編入試験と大学院試験です。両方の試験で、基本的には過去問の演習をしました。過去問を解くことで、出題傾向や自分が今どのくらいできるかがわかります。出題傾向がつかめたら、各分野の問題に出そうな領域に目星をつけ、その領域の関連知識の補填もしていきました。
また、数学の基礎的な定理の証明はほとんどできるようにしました。そうすることで各分野での基本的な考え方が理解でき、応用などもできるようになると思います。入学してからも使うことが多いのでやっておいて損はないと思います。
受験勉強は一人でやるとしんどいです。同じ受験生の仲間同士で議論したりすることでモチベーションアップや他人に教えることにより知識のアウトプットができ、自分の理解が深まります。

学生生活の満足度

高専から専門を変え、数理科学コースに来たので最初は講義についていくのは難しかったですが講義の初めに前提知識の説明があるので、自分でどこを勉強すればいいかわかりやすいです。数理科学コースでは実験がないので課題やレポートに追われることがほとんどないので自主的に勉強して、足りない知識をなくしていけばすぐに講義についていくのが楽になります。今は専門的な知識でもわかりやすい記事や動画などがインターネットにあり、意外と簡単に勉強できるので簡単に専門を変えることができると思います。
大学で数学を学んでから、新しい知識を得れば得るほどわからないことが増えていきましたが、少しずつ数学が分かるようになり、数学が面白いと思える場面が増えました。そこから、数学を勉強する時間が増えていき結果的に楠本賞(大阪大学基礎工学部情報科学科の首席に相当し、卒業式で表彰される)を受賞することができました。
大学はどの講義も内容は面白いですが基本的に難しいです。しかし、数理科学を勉強したい人にとっては各分野の専門家に質問できるこの上ない環境だと思います

将来について

数学は様々な学問の基礎になっており、幅広い分野で応用されています。数理科学コースで学ぶことで物事をより広い視野でみることができるようになります。
将来進みたい道は明確に見えていませんが、これからも専門知識を学び、自身の将来設計を明確にしていきたいです。